2020年10月17日

不正受給と農業

以前、このブログの中で、農家は持続化給付金の不正受給ができる、と書きました。


http://tsurufarm2019.sblo.jp/article/187620169.html?1602924752


案の定あったらしいです。


今朝の新聞に、「農閑期なのに・・・減収と申請」という記事。


青森のあるリンゴ農家は「来年のコロナの影響が見込めない」という考えで申請して、「昨年より手取りが多くなる。リンゴ農家ならだれでも受け取れる」と淡々と話したそうです。


「淡々と」がポイントですね。周囲ではみんなやってるのでしょう。


ある農家も、「周りに言われるがまま申請した」と話しています。 


電通は給付業務の巨額の委託金を中抜き。アベノマスクにからんだ業者も大儲けでしょう。

そういうの見聞きしていれば「自分がやって何がわるい」「もらえるものはもらわない方がバカ」と考えても仕方ないのかもしれません。


救いなのは、受け取ったけれども返還を申し出る人もいたということです。

でも多くて10人に1人くらいでしょう。農業と縁遠い人たちは、農家を「純朴で正直な人たち」なんていう幻想を抱いているかもしれませんが、ハッキリ言って間違いです。むしろ個人経営で小規模であるために不正がチェックされづらいので、やりたい放題なのかもしれません


この夏、桃農家は穿孔細菌病という病害で大打撃を受けましたが、これにも支援金が下りるそうです。


有難い話ですが、これもズルし放題の予感です。


対象園地や被害果実の写真を添えて申請するのですが、そんなの同じ畑でも場所や角度を変えていくらでも撮れるし、なんだったら他の人の畑をこっそり撮影してもいい。


面積についても同様です。賃貸契約書などを添えて出しますが、面積はごまかせます。

例えば登記面積が3000uでも耕作面積が2000uだけというのはままあります。これをマックス3000uで申請してもバレないでしょう。


風当たりの弱い園地ではそもそも病害がほとんど発生していませんが、ここも「出ていた!」と言い張れば申請可能。


正直者がバカを見るくらいなら助成金などないほうがいいのかもしれません。


ちょうど「ほぼ日手帳」の今日の一言にこんな言葉が・・


「みんながよく勘違いするのは『嘘はコスパがいい』と思っているところです。長い目で見ると、本当は『正直であるほうが、コスパがいい』のです。」・・・


そう願いたいですね。



posted by 農天気 at 20:08| Comment(0) | よもやま話

2020年10月10日

カメ害再び

現在、秋映の収穫は大詰めで、スイートは着色待ち。ふじの葉摘みを進めています。


葉摘みをしていると、カメムシに加害されたりんごが目につく!


「え、これも?こっちも?」


今年はカメムシの発生が多いと春先から言われていました。


林に囲まれていて、昨年カメムシにボコボコにされた園地は、カメムシにターゲットを絞った殺虫剤を並べて防除プランを組んだのですが、それ以外の園はほとんど林のそばにはないので、ノーマークでした。


それどころかネオニコチノイド系殺虫剤を使用しなかったため、通常防除よりカメムシに弱い防除体系になっていました。


またやっちまった・・


後悔先に立たず。今は被害が広がっていないことを願うばかりです。


どうにも薬剤防除の組み方を甘く見る癖は抜けておらず、来季への課題となりました。


posted by 農天気 at 19:24| Comment(0) | よもやま話

2020年10月05日

農業のスケール

うお!また先週更新し忘れた!


最近、たるんでますね。いかんいかん。



えー日本ではどのくらいの面積でりんごが栽培されているか


といいますと、


主産地の11道県で32,633ha(ヘクタール)。


よくある「東京ドーム何個分」だと、8,200個分


琵琶湖の面積の7割くらいです。



今は稲刈りの時期。


周囲に田んぼのない環境にいたときは考えもしなかったけど、10アール(1haの10分の1、1000u)で採れるコメは約600kg。現在の日本で一人が年間に食べるコメは約60kg10アールで養える日本人は10人なんですね。


そうすると1億2千万人の日本人を食わせるにはその10アールの田んぼが1200万枚必要ってこと。日本が工業立国になって久しいですが、そんな日本でもまだそれだけの田んぼでコメを作ってるのかと思うと、いかに農業が広いスペースを要する産業があらためて実感します。

posted by 農天気 at 18:56| Comment(0) | よもやま話