2019年05月18日

蜂は守れるか?

chang.org」というキャンペーンサイトがあります。


会員が社会の様々な問題を提起して、オンライン上で署名を集めるサイトです。


私もときどき署名しています。


私の関心のありそうな話題をピックアップして(るんだと思う)署名を求めるメールが送られてくるのですが、先日「グリホサート製品とネオニコチノイド系農薬製品の販売を中止してください!」というキャンペーンが来ました。


グリホサートは「ラウンドアップ」というおそらく世界で最も売れている除草剤の成分。ネオニコチノイドは殺虫剤の成分のひとつで、とくに蜂への影響が大きいことが以前から主張されています。


グリホサートについては来週にまわして(本当か?)今回はネオニコ。


といってもあまり調べていない・・


ニコチノイドだからニコチンですね。タバコのアレです。


ニコチンが虫に効くというのは昔から知られていたようで、タバコを水に浸してニコチンを溶出させたものを田んぼに撒いていた・・とかいう話を聞いたことがあります。


油で虫の気門をふさいで窒息死させる方法も昔からあって、食料油とか、油なら何でもいいからとりあえず撒いとけ的時代があったようで、それが今のスプレーオイルなどのオイル系農薬になっているんですね。


合成ピレストロイド系」農薬も、蚊取り線香に使われていた除虫菊の成分がもとになっているし、そういうの結構多いみたいです。


それはさておき、飯綱町でも議会でネオニコを禁止したらどうか、という議案が出されていました。


そう言われても、町としては簡単にウン、とは言えない。なにしろ農家が多いですからね。

下手に禁止して被害が甚大なら大変なことになりますから。


それでも、意欲があれば、「すぐにはできないが研究会を発足させて、検討してみる」ぐらいは言えるはずですが、そういう考えは今のところないようです。


たしかに蜂の数が減少しているのは現場でも感じられるらしく(私はキャリアが浅いので、よくわかりませんが)、その原因をネオニコに求める向きも多い。


ヨーロッパのある国では(フランスだったかな?)ネオニコ禁止したけど、その後蜂の数が回復したという報告はないそうです。


そもそもネオニコがダメで、「合成ピレストロイド」や「有機リン」はいいのか?という話もあります。


ネオニコ=悪の元凶


という構図は、ネオニコ系農薬で稼いでいるメーカーにしかけたライバル企業の策略・・?と思ったりもします。


そう言いつつも、ウチでは昨年からネオニコ系殺虫剤は使っていません。


ネオニコ批判を頭から信じているわけではないし、別の殺虫剤を撒くなら結局同じじゃないの?という心の声も聞こえますが、もし、これで蜂が増えるなら・・という期待があります。


昨年はネオニコを使わなくても、平年以上の被害はありませんでした。


今年は委託されている町のりんご並木の消毒も、非ネオニコ体系で行こうかと思案中。

これでうまく害虫を抑えられれば、町も動くかもしれませんね。


少なくとも「日本一のリンゴの町を目指す」と公言していることですから、「脱ネオニコ」宣伝はイメージ戦略(あえてこう言いますが)としても良いと思います。


消費者はこういうのに弱いですから。

posted by 農天気 at 21:42| Comment(0) | 日記

2019年05月11日

マメコ飛行隊強化計画

マメコバチをりんごの授粉に活用しようと試み始めてからもう何年か・・


最初は近所のりんご生産者の方の巣のそばに葦筒(よしを短く切って束ねたもの)を置かせてもらい、そこに入ったマメコちゃんをうちの畑に連れ帰りました。


当然、その翌春はたくさんのマメコちゃんが元気に飛び回って活躍してくれるのですが、葦筒にお家作って子供を増やしてくれるのかと思うとそうでもない。


わずかに営巣して生まれたハチを翌春出してみると、そこから飛び出したマメコちゃんは、あわれダニだらけ・・・


たくさんのダニにたかられて動きも鈍く、見るからに可哀そうです。当然長くは生きられません。


おまけに鳥にいたずらされて、筒は引っ張り出されてしまうし・・・


そんなこんなでマメコちゃんは増えるどころか減る一方・・


そもそも中途半端な気持ちでマメコバチを飼おうとしていた己が悪い!


とようやく気付いたこの春。


心を入れ替えて、マメコの住みやすい環境を作ってあげることにしました。


・りんごの花が咲くまでの花粉源として、菜の花を咲かせる。


強い風当たりを防ぎ、巣箱を暖かな環境に置く。


・鳥が近寄れないように網で覆う


・ちゃんと、湿った土採り場を用意する。

(マメコは土を使って、幼虫の部屋を作るから)


ダニの防除をする。


結果はどうなるか、こうご期待!

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青森の篤農家から購入しました!
はるばるやってきたマメコちゃんたち、
すでにみんな飛び出しています。

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新しい筒もセット。

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穴を掘り、水タンクを設置して点滴潅水。

常に湿った状態をキープします。

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ビニールで雨と風を防ぎ、下部はネットで覆って、カラスらを寄せ付けません。
posted by 農天気 at 20:46| Comment(0) | 日記

2019年05月04日

花粉採取は時間がかかります

思わぬ寒の戻りで桃の開花が昨年より数日遅れました。

(昨年が早すぎたのですが)


花粉を持たない川中島白桃は人工授粉を行います。


その花粉は、花粉を持つ品種(川白以外のほとんど)の蕾から採取します。





蕾を採ってから開葯(葯から花粉を取り出す)完了まで一日半かかるので、慌てて採ります。


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このくらいの開花直前の蕾がベストですが、これを狙っていたらナンボも採れません。




川中島白桃は白鳳やあかつきより開花がやや遅いので(と言っても12日)、少し時間差はありますが、気温が高く推移すれば差はほとんどなくなるので、焦ってしまうのです。


ぷっくり膨らんだ蕾を採るのですが、早めに採るということは、蕾の中でも先に大きくなったものをゲットするということです。早く咲いた花ほど良い花で、実も大きくなる傾向があるので、これはあまりよくない・・




ということで、来年からは、その年の授粉は前年の貯蔵花粉で行い、花がある程度咲いた時点でその時採り頃の蕾を採って翌年に回すことにしました。


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りんごコンテナ2割くらいで


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葯はこのくらい。ここから花粉だけ取り出すと、ホントちょびっと・・・


私はもともと「貯蔵花粉」(農協が−30℃の冷凍庫で翌春まで保存しておいた花粉)というものに懐疑的でした。


「いくら冷凍でも、一年置いといた花粉があんた、まともな仕事するわけないでしょ」


と決めつけていたので、貯蔵花粉に頼ることはしなかったのですが、


ある年、たまたま人から貯蔵花粉を譲ってもらう機会があり、それを使って授粉してみたら、はっきりと効果が表れたのです(これはりんごの話ですが)。


「貯蔵花粉けっこうやるじゃん!」


と方針転換。蕾は慌てて採らずに、効率優先で行うことにいたしました。


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このくらいであれば、咲いているのは残して、他の蕾は全て採ることができます。

楽チン!

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posted by 農天気 at 21:37| Comment(0) | 日記