2019年09月14日

日傘は必須の時代

町の図書室(図書館というほど大きくない)に行って物色していたら、こんな本がかなり目立つ置き方で並んでいました。


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「失敗しない家庭菜園」とか「誰でもできる自然農法」みたいな「裏庭で果樹を育てている初心者向け」という感じの表紙です。


あまり期待しないで開いてみると、やはりかなり基本的な内容なのですが、この本、山梨の桃研究者が書いています。


桃の最大産地・山梨は、長野や福島とは少し栽培ノウハウが違うようで、前々から気になっていました。


中でも興味があったのは、山梨の桃農家は桃に掛けるのに二重袋を使う人が多いということ。


二重袋は、一枚袋をはぐと中の半透明の袋が傘のように残ります(下が閉じているバージョンと開いているバージョンがあります。開いている方が一般的らしい)。


傘が残ることで雨に濡れにくくなって病害の防止になり、かつ光は通すのでちゃんと着色するという仕組みです。


なぜ山梨で使っていてこっちでは使っていないのか。

聞いたことはありませんが、おそらく生育の早い山梨では梅雨の最中に除袋するので、その後の雨の被害が大きいことと、この袋は除袋がとてもやりやすく早いらしいので、規模の大きい桃農家が多い山梨ではその点が重宝されているのかな、と。


うちでは近年、雨による病害(くされ)や強い日射による日焼けの被害が大きいので、この二重袋に関心がありました。


この本でメリット・デメリットや使い方がだいたいわかったので、来年導入しようと思います。

posted by 農天気 at 22:10| Comment(0) | よもやま話

2019年09月07日

桃の反射シートあれこれ

桃は収穫前に反射シートをしきます。(りんごでも敷く場合があります)


店頭に並んでいる桃を見てみればわかりますが、桃は枝に着いているときに下を向いている方が上になります。


なので、日光を反射させて下から色づけてやるのです。

シートをしくのは大変難儀ですが、葉摘みがりんごと比べて楽ではあります。


この反射シート、以前は銀色のシートを使っていて、だから「反射シート」のかわりに「シルバー」と呼ばれることも多かったようです。ちょうど「カクレクマノミ」→「ニモ」のように(違うか)。


しかしこのシルバーシート、ギンギラギンが全くさりげなくないので、樹の内部に熱がこもってしまうし、桃が日焼けしてしまうというデメリットがあります。

またその上で仕事する人間も焙られて中生異教徒の苦しみを味わいます。


そこで農協ではもっぱら「タイベック」という白いシートを推奨しています。


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これなら光は反射しても熱は返さないので、ずっと人も桃も快適というわけです。


でもうちではまだシルバーシートを使っています。


タイベックは高いから・・約倍の価格です。

それに軽く乾きやすく、かさばらない利点はあるものの、破れやすく汚れやすく、曇りの日には反射が物足りない欠点もあります。


さらに多くの桃農家はシートを抑えるのに土の重しを使っていますが、


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うちはもっぱらペグを利用。


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これだと特にタイベックは破れやすいのです。


そしてシルバーには裏が白のタイプもあり、これだと「好天が続くときは白」「曇天の続くときは銀」、また、「枝が高くて光が届きにくい場所は銀」「地面に近い枝の下は白」と使い分けることもできます


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結局は好みの問題ですが、いずれにしろ、私にとってこの反射シートをしき、また回収する作業というのは、すべての作業の中でイヤな仕事トップスリーにランクします。

posted by 農天気 at 20:44| Comment(0) | よもやま話

2019年08月31日

ワッサークイーンというもの

ワッサークイーンという桃があります。


桃とネクタリンの交配種なので、厳密には「桃」とは言えないのですが、イチイチ「桃とネクタリンの・・・」というのは煩わしいですよね。

「ネクタリン」のように「ワッサー」がひとつのジャンルになれればいいですね。


県内ではコアな人気を誇りますが、他県の方には「何・・・?」


だと思います。


外見は赤ですが、中はオレンジっぽい色に赤い線が入ります。断面は結構過激な見た目だったりします。

かたい食感です。

県内では「これが大好き」という人は多いですが、「柔らかくなければ桃じゃない」と考える主に桃の産地ではない地域の方々には受けが悪いかもしれません。


時間とおくとジュクジュクにはならないものの少しやわらかくなります。


実はワッサーには早生・中生(なぜかこれだけスイートリッチというお洒落な名前がついている)・晩生の3種類があり、もともとは晩生に位置づけられる収穫時期のものだけだったのですが、その後、時期がずれるワッサーが発見され、今にいたります。


うちでは早生ワッサーしか作っていません。


収穫時期は早生があかつきと同じくらい。中生はなつっこと同じくらい、晩生は川中島白桃と同時期ということになるのでしょうか。


桃にしては長い期間楽しめるということになりそうです。






posted by 農天気 at 21:55| Comment(0) | よもやま話