2020年02月22日

こんなにたくさん!!?

2019年度4月〜12月の熊の捕獲頭数、全国で5667頭(信濃毎日新聞2020.2.18)。


私はけっこう多いな!と思いますけど、みなさんいかがでしょうか。


ちなみに過去最高を更新中です。


捕獲された熊のほとんどは殺処分されますが、一部は「学習放獣」つまり捕獲した熊に唐辛子をスプレーしたりして、「人間怖い!嫌だ!」と思い込ませてから野に返しています。


平成30年度のシカとイノシシの捕獲頭数は・・・


シカ 561000頭

イノシシ 602200頭


度肝抜かれませんか?


ホントかよ!?って自分は思ってしまいますが。


そうなんです。


猟師さん、被害を受けている農家のみなさん、かなり頑張っているんです。


2種合わせて116万頭ですからね。


この前、豚コレラで中国の豚500万頭殺処分って書きましたが、こちらもミリオン超えです。


このくらい駆除しても農作物被害は一向に減らないんです。


「駆除だけに頼る対策は限界」、ってこの前呼んだ本に書いてありました。


『農作物を守る鳥獣害対策』江口祐輔


まんまのタイトルなので、学者さんの書いたつまらない本だと思っていたら、さにあらず。


世の中に蔓延する鳥獣害対策の勘違いを鋭く指摘したなかなか痛快でタメになる本でした。


この本の内容について次回少し紹介します。


posted by 農天気 at 22:08| Comment(0) | よもやま話

2020年02月15日

日本産農産物はなぜ人気?

タイで日本米の栽培が盛んになっているそうです。


タイでも日本食は人気だけど、日本からコメを輸入すると高い!

だから自分で作っちまおう、ということで産官連携して励んでいます。


日本のお米界の不動のセンター、コシヒカリはタイの気候風土ではうまくできないので、独自の品種を開発したとか。


いずれは日本への輸出も・・・との考えもあるようですが、今の関税のままでは前回書いた通り、1kgあたり341円が上乗せされるので、たとえ生産価格が0円でも日本に入ってきた段階で10kg3410円になるので、流通経費を考えれば国産米には太刀打ちできません。


こう考えると、アメリカのミニマムアクセス米を除けばほぼ禁輸状態ですね。


さて、そんなタイでも日本の農産物はリッチ層には人気で、かなりの高値で売られているそうです。

その価格たるや・・・


あまおう(イチゴ)12粒 1800円(!)

シャインマスカット(ぶどう) 一房 5400円(!!)

ふじ(りんご) 一個 900円(!!!)


などなど。


日本産農産物への信頼度は相当高いようです。


もちろん(価格に見合うかどうかはともかく)品質はよいのでしょうが、この信頼感の理由はmade in japan の工業製品に由るところが大きいのではないでしょうか。


日本の工業製品スバラシイ→日本製品みんなスバラシイ→日本農産物もやっぱスバラシイ・・という具合です。


日本の貿易交渉では、工業製品の輸出を有利にするために、農業が取引に使われて犠牲になっている・・とか、とかく工業と農業は対立する構図が多いですが、ことジャパン・ブランドの構築という意味では、農業が工業の恩恵を受けているとも言えるんじゃないでしょうか。

posted by 農天気 at 20:53| Comment(0) | よもやま話

2020年02月07日

コメの関税について

日本が輸入米に対してどれくらいの関税をかけているかというのはあまり知られていないようです。

私は「778%」と聞いていました。


778%という関税率を聞くと、多くの人は「そんな高関税で国内農業を守ってるの!?

と思うのではないでしょうか。


この数字があまり知られると、「日本の農業は過保護だ」とか、「農産物にそんな高い関税かけてたらそりゃアメリカから文句もくるわ」といった声が国民からあがりそうです。


政治家は票田である農家を守りたいし、近年ではマスメディアも概ね国内農業に同情的なので、こういう「事実」は「不都合」だから、極力表に出さなかったのでは・・と邪推しています


ただ、この関税率778%が、最近になって(といっても3年くらい前からですが)「280%」に修正されたそうです。

「ドエライ下がっとるやんか!」

と叫びたくなりますが、これは別に安くしたわけではないのです。


私も不勉強で知らなかったのですが、日本はコメ輸入に関して、重量当たりいくらで課税していて、それが1kg当たり341円。一昔前は国際相場価格が1kg「44円弱」だったので、341円÷44円弱で778%という数字だったそうです。


それがある時期に、政府があらためて国際相場価格を調べてみたら、1kg122円だった。だから341円÷122円=280%になった、ということなんです。


輸入されるコメのもともとの価格が高くなったから、「関税率」としては低くなったんですね。

国内外のコメの価格差が縮小してきたということです。


だから「そこまで日本のコメ作りは弱くないTPPやら何やらで、ある程度自由化してもやられることはない」という主張が散見されるようになりました。


すると今度は「貿易交渉で工業製品の輸出を有利にするために農産物の関税を下げたい」思惑で、国民の理解を得るためにあえてこういう数字を出してきた・・?と考えるのは穿ち過ぎでしょうか。



参考 ウエブサイト 「野村雅道のID為替研究所」





posted by 農天気 at 22:25| Comment(0) | よもやま話