2019年01月05日

ネズミとの闘い

果樹の冬の大敵。


それはネズミ


降り積もった雪の下を這いまわり、若々しい根っこを貪る連中。


春、生気を失った樹をゆすってみると、ぐらぐらと揺れて、軽く引いただけで、すでにほぼなくなった根っことともに抜けてしまう・・・



苗木は12000円前後です。JAなどから半額助成が出ることが多いとは言っても、植えてすぐに樹が失われれば、当然痛い。


ネズミの害、いわゆる「チュー害」を減らすには、いくつかの対処法があります。


・捕殺


罠をしかけて直接ネズミを捕まえます。罠につけたエサに食いつくとバネ仕掛けのバーが敵をはさみこむトラップ(捕らえた時点で死亡)や、エサでおびき寄せて接着剤で動けなくする粘着シート、エサを求めて入ると扉が落ちて出られなくなるケージ方式などがあります。


他にも超音波方式などいろいろあるようですが、もっぱら家庭向けで、広い畑では実用的ではないので、使用経験ありません。


粘着シートはネズミが衰弱死するまで待つ必要がありますし、ケージの場合はそれ自体では死なないので、殺す必要があります。


逃げられない相手に手を下すのは現代人には一部の猟奇趣味人を除いて難しいので、私はもっぱら捕獲と同時に圧殺してしまう罠を使っていました。

「ニューラットキラー」というやつ(けっこう高い)。

こんなやつ→ https://item.rakuten.co.jp/plusys7022/utsugi-nrk-2/


捕まえたネズ公は、畑の隅に放っておくと、トンビや猫がさらってってくれます。

死んで血反吐はいてるネズミを罠から外すのが一苦労ですが、私は固い針金を曲げて作ったフックを使って外していました。


・毒殺

毒餌をネズミの穴(鼠穴)に放り込んで食べるのを待ちます。即効性のある殺鼠剤と、遅効性の剤があります。遅効性のものは、同じ巣穴に住むネズミが毒餌と気づかずに食べ続け、気づいたときには・・という悪魔的攻撃法です。


カラスとかが食べてしまうことがあるので、見えないようにフタをしておくのがポイント。

私は素焼きの植木鉢の4号または5号を半分に切ってフタにしています


(「植木鉢は糸鋸でも簡単に切れる」とネットに出ていましたが、ほとんど切れませんでした!3個も切ったら日が暮れます。ディスクグラインダーを持っているので、カッターだけ買ってきて、それで切りました。簡単!)


「ベイトステーション」と言って、ネズミが好むワラの束などを用意しておいてそこに毒餌を仕込み、ネズミをおびき寄せて始末する方法もあります。穴を掘られて実害が出る前に生息数を減らす方法です。



・忌避剤

主に土にネズミの嫌がる薬を混ぜ込んで、近寄らないようにする方法。


以前は「ネマモール」という剤を使っていましたが、登録が消えたらしく、もう買えなくなってしまったので、現在は「フジワン粒剤」を使っています。ただ、このふたつ、性質が違い、ネマモールは食べると殺チュー効果がある殺虫剤、フジワンは臭いの忌避作用だけの殺菌剤というくくりだそうです。ネマモールの方が物理的に叩けるので強そうですが、それゆえに登録の維持が難しかったのでしょうか。


水に溶かして散布する薬剤もありますが、まだ使ったことはありません。粒剤型の忌避剤は土に混ぜることが推奨されているので、すでに草が生えて土がかき混ぜられない場合は使いづらいので、その場合はこちらの世話になるかもしれません。


現場では複数の方法を組み合わせて被害の低減を狙います。ラットキラーによる捕殺は効率が悪いので止めました。ひとつの穴にひとつしか罠がしかけられないということは、一匹づつしか始末できないということで、それでは穴の中にいる家族を全滅させるのに時間がかかりすぎます。


退治したネズミを確認できるので、「ざまあみろコノヤロー」的満足感は得られますが、自己満足では樹は守れません。

(ちなみにネズたちは、仲間が何匹が殺されて、身の危険を感じると、穴を埋めて他へ引っ越していきます)


私は鼠穴がまだ見られないときは忌避剤(フジワン)、穴を掘られたときは殺鼠剤のヤソジオンなどを放り込んでいます。


冬の積雪の前には藁を積んでベイトステーションを作っています。


りんごの高密植栽培に使われるM9台木はネズミの好物で、加えて樹自体がコンパクトなので、ネズミの被害が出やすいです。いかに守るかは大きな課題です。


JM系台木もネズミに弱いそうですが、私の印象ではJMはネズミに好まれますが、JM2はそうでもないようです(ただしJM2は凍害をうけやすいので要注意!)。




posted by 農天気 at 19:18| Comment(0) | よもやま話
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