2019年02月02日

なにも知らない方が・・?

「ふじ」は枝変わり(突然変異)が起こりやすい品種なので、異なる系統の「ふじ」がたくさんあります。


贈答需要が多いくせに、形が歪みやすく、さびが多く、少し枝が強いと途端に色づきがわるくなる「ふじ」は、より作りやすく見栄えのする系統が常に模索されてきました。


ここ10年ほどでも、飯綱では「長ふ12(長野)」「三島系(秋田)」「宮美(青森)」(カッコ内は開発した県)と、農協の推奨品種は変わってきました。


今また「極ふじ(きわめふじ・秋田)」なる品種が脚光を浴びているそうな。


どんな「ふじ」がよいのか、それは多くの生産者を悩ませる問題、


当然、車を走らせていて、立派な「ふじ」の園地を見かけると、それがどの系統なのか気になります。


ある日、まだ定植後78年と思われる真っ赤なリンゴがなっている園地を見つけ、ちょうど園主らしい方がいらっしゃったので、聞いてみました。


「立派なリンゴですね。品種は何ですか?」


「(そんなのわかるだろうが)こりゃふじだよ


「(それはわかってるんだけどな)えーと、ふじの種類なんですけど・・)」


サンふじさ


「・・・(長野ではほぼ100%が袋をかけないサンふじなので聞くまでもない)、えー例えば長ふの12とか・・」


あーそれはわかんね


「そ、そうですか」


おそらく農協の薦め通りに植えたのでしょうが、自分が植えた「ふじ」の系統も知らない、興味のない人が、自分よりはるかに立派なりんご園を作っているという事実に少なからずショックを受けた私。


もっとも全て農協の指示通りに営農していた方がうまくいくケースが多いようにも見えます。


たしかに農協の推奨するりんご品種を植えてひどい目にあった・・という例もよく聞きますが、それでも最初のうちから減農薬に手を出したり、珍しい品種を植えてみたりするよりは、軌道にのる確率はかなり高くなると思います。


農協の言うとおりに農薬や肥料をまいていたら必ず赤字になる


という根拠不詳の農村伝説もあります。


肥料についてはかなり過剰に思えますが、それでも「かならず赤字」は言いすぎでしょう。


すべて農協の言うがまま、も問題でしょうが、「ともかく農協のいうことは眉唾」と決めつけるのも決して得にはならない、そう思います。




posted by 農天気 at 17:00| Comment(0) | よもやま話
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