2019年04月06日

施肥窒素の行方

先日、ある講演会で渡された資料に驚きの事実・・?


まずはそのまま。


〇 マルバ台を中心とした普通樹の樹勢管理

施肥窒素の吸収(福島果試) 草生栽培 

樹体 1%  草 70.2%  流亡 28.8



(草生栽培は原文では「草勢栽培」になっていましたが、明らかな誤植なので訂正)


さて、単語を解説していくと・・


マルバ台・・りんごの台木の種類のひとつ。正式にはマルバカイドウ。この数十年、普通樹の栽培ではもっとも利用されてきた。


普通樹・・「わい化樹」に対する呼び方。よく見かける昔ながらの大きなりんごの樹。太い枝が複数斜め上〜横に伸びている。巨木なら一本の樹で数千のりんごが生る。


施肥窒素・・窒素はもっとも重要な栄養素。


草生栽培・・「清耕栽培」に対する呼び方。耕運または除草剤処理などにより、草のない状態を保つのではなく、地面に草が生えている状態で栽培すること。特定の草の種をまく場合もあるが、たいていは雑草を利用した「雑草草生」。


流亡・・作物に利用されずに水とともに流れ去る、もしくは気化してしまうこと。



つまり、


普通樹にチッソくれてやっても、1%しか吸われないよ。あとは草を肥やすだけのこった


ということです。


1%ですよ?!

びっくりぽんですね(古い)。


たしかにりんごの巨木に肥料やっても、効いてるんだかどうだかわからないのが実感ですが、それにしても1%はひどいですね。


草に吸われた窒素も、亡くなるわけではなく、刈られて土にかえり、窒素を放出するのですが、それもりんごの根に届く前に雑草に吸われる無限ループです。


ただ、一般には肥料のやりすぎで樹勢が強くなり、色づきがわるくなるとか言われていて、たしかにそういう実感もあるので、1%は大げさかな‥とも思います。


いずれにしても、窒素肥料を供給しても即効性は望めないし、施肥によって樹勢をコントロールするのは、普通樹では難しいということですね。

posted by 農天気 at 21:22| Comment(0) | よもやま話
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