2019年06月08日

グリホサートその3

グリホサートの優れた除草特性を発見したのは日本人であると言われています。

高温多湿の雑草天国、日本で除草剤の知見が多く生まれたのは必然かもしれません。


わずかな除草成分で長期間雑草の発生を抑える土壌処理型除草剤は、日本人(しかも長野県出身!)が生み出した世界に誇る技術ですが、日本だけでなく世界の農民を草取りの労苦から解放したこの発明についてあまり知られているとは言えません。


農薬=悪 というメディアの刷り込みによる弊害でしょう。


『世界の田畑から草取りをなくした男の物語―ダイコンのくびれから除草剤処理層理論を確立し、数々の除草剤を開発した竹松哲夫の業績』


は、普段私たちが馴染みのない除草剤開発の現場や歴史について書かれた良書です。人によっては農薬についての価値観が一変します。お勧めです。



ラウンドアップのメーカー、モンサントは遺伝子組み換え作物のメーカーとしても有名です。大豆などのラウンドアップ耐性遺伝子組み換え作物とラウンドアップをセットで売り出すことで巨大な利益を挙げています。


ラウンドアップのような非選択性除草剤は、作物の上からかければ当然作物も無事ではすみません。

しかし、ラウンドアップが効かないように遺伝子を組み替えた大豆なら、植えて、芽が出た後で、上から全面散布しても大豆は枯れず、雑草だけを枯らすことができます。


これがどれだけ便利なことかは、農業の現場にいる人なら誰でもわかるはずです。


またこの方法を使うなら、作物を植える前に全面を耕運する必要がありません

植え付け前の耕運には、作物の生育初期の雑草を抑える意味合いがありますが、容赦なく除草剤が使えるとなればその必要はありません。


耕運すると土壌が細かくなり、また乾燥して軽くなるので、風や水による土壌の流亡が起こりやすくなります。雨量の多い日本ではそれほど問題にはなりませんが、アメリカやヨーロッパの一部では土壌流失は大きな問題だそうです。

「遺伝子組み換え作物を使えば耕運がいらないから環境保全になる」

とは、推進派の理屈のひとつです。


環境保全の真偽はとりあえずおいても、重要なのは、この遺伝子組み換え大豆の種はモンサントしか販売できず、したがってこの栽培方法を採用している限りモンサントから種子と除草剤を購入するしかなく、依存してしまうと、モンサントに生殺与奪の権限をにぎられることになるということです。


個人的には、今のところ遺伝子組み換え作物の食用としての安全性を不安視してはいませんが、種子支配は深刻な脅威です。


日本は加工品としては大量の遺伝子組み換え食品を輸入していますが、種子としては入ってきていません。ヨーロッパ諸国と比べて農民の危機感が乏しいのはこのあたりにも理由があると思います。種子法廃止に伴って、いよいよ遺伝子組み換え作物の種子が国内にも入ってくる下地ができてきているので、安穏とはしていられませんね。


・・なんだかまとまりませんね。

「お前はどっち派なんだ?あ?」

と突っ込まれそうです。


書いてみて知識不足を痛感しました。

もっと勉強して考えをまとめたいと思います。




posted by 農天気 at 21:14| Comment(0) | よもやま話
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