2019年07月27日

袋かけは金食い虫!

長野県ではりんごの袋かけはほぼゼロ。

つまりほぼサンふじです。


青森ではまだけっこう掛けているらしい。

目的は着色と日持ちの向上。


なぜ長野ではやらないのか?

私が思うに、長野は昼夜の寒暖差が大きいのでりんごが色づきやすいから、袋かけの必要がない。

また長野県は「晩生種」のふじでも、農協の場合、短期決戦でけっこう年内に売ってしまう。青森のように春に売るりんごを大量にキープしないからそれほど日持ちにこだわらない。

というところではないかと推測しています。


りんごの袋かけ事情には詳しくないので、今回は桃の話。


ベテラン農家に一体一日に何枚袋を掛けられるのか聞いたら、

5000枚」という答えが返ってきました。


その人は御年80オーバーでも私の倍以上の桃とりんごをこなす、恐ろしく仕事の手の早い人なので、参考にするにはムリがあり、実際、別のベテランおばちゃんに聞いたら、

「そんなの早朝から夜までかけ続けなきゃできない」

と言ってました。


一日5000枚かけるなら、10時間働くとしても一時間500枚。


私は今のところ全力スピードでかけても350枚/時間です。


早い人は左手に袋の束を持ち、そこから袋を抜き取って、かけている人が多いです。

これだと腕を上げた状態で次々袋を掛けられるのでその分早いのが理屈です。


私もやってみましたが、狭いところには、袋を持った左手が入れづらく、またちょっとしたはずみで落としてしまい、結局時間がかかるので、今は一枚ずつエプロンのポケットから出しています。


手に持ってやった方が早そうですが、実際はそんな変わらないのではないかとも思います。

いずれにしても一時間500枚というペースは私にとっては未知の領域で、しかもその集中力を朝から夕方まで持続できる気は全くしません。


そしてバイトさんの場合、

最初は一時間100枚くらい、要領のいい人だとわりと早い段階で200枚を超えますが、300超えはけっこう厳しいようです。


仮に一時間100枚だったら、時給830円(長野県のほぼ最低賃金)で、一枚当たり8.3円。袋掛けだけで桃一個あたりの原価が8.3円も上がるのです。


これは厳しい!


もし時給が1500円なら、一枚あたり15円(!!)

時間200枚でも7.5円です。


もちろん袋自体もタダではなく一枚1.8円くらいします。

くわえて袋をはがす作業もあり、これが一時間に1200枚はがしたとすると約1.25円。


時間200枚かけて、時給を1000円とすると、一枚(桃一個)あたり除袋含め約8円です


前述のベテラン農家は、「一日3000枚バイトにかけてもらって始めてペイできる」と言ってましたが、正直私でも厳しい・・・

3000枚かけてくれたらとても助かるけど、自分にできないことをバイトに期待できるわけありません。


生産性向上のためには、

1.袋をかけやすい樹を作る。掛けやすい位置に実を生らす。

2.桃が小さいうちに袋をかける(大きいとそれだけ袋に入れづらい)。

3.そもそも袋をかけなくてよい品種を増やす。


など考えられますが、3は品質の問題もあり、限界があります。

1と2を追及していく必要があります。


口で言うのは簡単・・・

タグ: 時間 袋かけ
posted by 農天気 at 21:52| Comment(0) | よもやま話
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