2019年12月21日

「誰も農業を知らない」?

珍しく書籍の紹介です。

有坪民雄著『誰も農業を知らない』


「奇跡のリンゴ」だとか「奇跡の農園」だとか「ギャル農業」だとか「年商1億の農家」だとか刺激的なタイトル及び内容の本が好みの方には「つまらない」かもしれませんが、逆にこれらの本に違和感を感じてしまう方は読んでみると、その違和感の正体がわかるかもしれません。


IoT(モノとインターネットをつなぐ)や遺伝子組み換えに期待過剰なのが玉にキズですが、現状分析は的確ではないかと思います。


他の農業関係の書籍には見られない特徴がいくつかあります。

例えば「農水省は無能ではなく、むしろかなり有能な官庁」と語っている点。


とかく農協や農水省は批判の対象にされやすい。

こいつら批判しとけばとりあえず憂さ晴らしにはなる・・

あるいは少しは自分が利口に見える・・


時の政権与党や官僚、NHKなんかもそんな対象になりやすいですね。


農業やってる友人が「政治が悪いよな」とボヤいていましたが、

どこがどのように悪いのかを問うてもまともな答えは返ってこないと思います。


しかしながらこの本では、具体例を挙げて、農水省を擁護しています。


他にも他の巷にあふれる農業関係言論へのアンチを露骨に示した内容が満載。

見出しだけ見ても

・いま、農薬は安全である

・無知な人ほど言いたがる「農業にビジネス感覚を」

・夜逃げする無農薬農家

・実は農家が変化するスピードは速い

・農薬を否定する人は農業の適性がない

・遺伝子組み換え作物の栽培を実現せよ

・辺境過疎地は選別せざるをえない


・・・などなど。


もろ手を挙げて大賛成!という内容ばかりではありませんが、日頃、無知かつ無責任な農業論に辟易して、溜まった留飲を下げるにはよい薬でした。


来週はもう少し掘り下げてみたいと思います。


posted by 農天気 at 21:38| Comment(0) | よもやま話
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