2020年02月07日

コメの関税について

日本が輸入米に対してどれくらいの関税をかけているかというのはあまり知られていないようです。

私は「778%」と聞いていました。


778%という関税率を聞くと、多くの人は「そんな高関税で国内農業を守ってるの!?

と思うのではないでしょうか。


この数字があまり知られると、「日本の農業は過保護だ」とか、「農産物にそんな高い関税かけてたらそりゃアメリカから文句もくるわ」といった声が国民からあがりそうです。


政治家は票田である農家を守りたいし、近年ではマスメディアも概ね国内農業に同情的なので、こういう「事実」は「不都合」だから、極力表に出さなかったのでは・・と邪推しています


ただ、この関税率778%が、最近になって(といっても3年くらい前からですが)「280%」に修正されたそうです。

「ドエライ下がっとるやんか!」

と叫びたくなりますが、これは別に安くしたわけではないのです。


私も不勉強で知らなかったのですが、日本はコメ輸入に関して、重量当たりいくらで課税していて、それが1kg当たり341円。一昔前は国際相場価格が1kg「44円弱」だったので、341円÷44円弱で778%という数字だったそうです。


それがある時期に、政府があらためて国際相場価格を調べてみたら、1kg122円だった。だから341円÷122円=280%になった、ということなんです。


輸入されるコメのもともとの価格が高くなったから、「関税率」としては低くなったんですね。

国内外のコメの価格差が縮小してきたということです。


だから「そこまで日本のコメ作りは弱くないTPPやら何やらで、ある程度自由化してもやられることはない」という主張が散見されるようになりました。


すると今度は「貿易交渉で工業製品の輸出を有利にするために農産物の関税を下げたい」思惑で、国民の理解を得るためにあえてこういう数字を出してきた・・?と考えるのは穿ち過ぎでしょうか。



参考 ウエブサイト 「野村雅道のID為替研究所」





posted by 農天気 at 22:25| Comment(0) | よもやま話
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