2020年09月05日

難敵を知る

今季、桃の穿孔細菌病が多発したことは以前にも書きました。


農協では荷受け区分に特別に「穿孔細菌病害果」を設けて対応しました。


園地によって大きく違いますが、多発園地では収穫物の4〜5割くらいが穿孔被害を受けていた印象です。


穿孔病害果の単価がいくらなのかはまだ不明。当然、高くはないでしょうから、桃生産者の大幅な減収は避けられないところです。


さて、この病害をあらためて調べてみたところ、今年の対応の間違いも発見しました。


春型病斑(スプリングキャンカー)は「落花期までに切り取る」べきだそうですが、私たちが対応したのは落花後でした。剪定時から先端が枯れている枝は多く見られましたが、それまで観察したことのある穿孔病斑とは少し違って見えたので、「もう少し様子をみよう」と放置を決め込んだのがよくなかったのかもしれません。


今となっては「いつもと違った」のは、「いつもより重症だった」からですが、当時は認識が甘く、危機感がなかった。まさに無知は罪。


これから秋の感染時期となり、気温が下がると細菌の活動が活発になります。

今年は残暑が長くまだ涼しくなっていないので、感染拡大は遅くなりそうです。まだ収穫物が残っていて消毒ができないので、気温が高いことを幸いに、今回の台風で広がらないことを願っています。


7月に降雨が続いたし、今年も状況はよくなかったので、引き続き要警戒です。


来年も同じ状況が続くようなら、多発地域での桃栽培から撤退することも考えなくてはいけません。すでに風当たりの弱い畑のりんごを桃に改植する計画が進行中。


posted by 農天気 at 19:00| Comment(0) | よもやま話
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