2020年09月26日

梨の不遇

ぶどうのシャインマスカット、よく売れているようです。


先日、通りかかった小布施の直売所で、一房1000円、2000円の高級ぶどうがバンバン売れていました。新聞でもそのフィーバーぶりが取り上げられていたし、初めて知ったけど、シャインを掛け合わせたもっと大きなぶどうも売ってました。雄宝とかいう。


この人気はまだ収まりそうにありません。


一方でこちらも新聞記事ですが、長野県内の梨の生産量が減少の一途だとか。植えてから収穫量が増えてくるまでに時間がかかることや、売値が安くなったことなどが理由ですが、もうひとつは、「加工品への活用がしにくい」ことで生産者から敬遠されているそうです。


たしかに、「梨ジュース」だとか「梨ジャム」とか見かけませんね。「洋ナシのタルト」はあるけど、和梨はパイとかもほとんどありません。「焼肉のたれ」に入っていることは

ありますが、そんなに多くない。


そのまま食べると美味しいのに、加工品には向かないものってありますよね。スイカとか梨とか、干し柿を除けば柿も加工品は少ない。柿が加工できないのは、加熱すると甘みがまた渋みに戻ってしまうかららしいですが。


どんなに丹精しても生食ではほとんど売れない不出来な果実というのは出てしまうもので、捨てるのも大変。産廃ではないので、畑に捨てても構わないのですが、量が多くなれば景観や臭いの問題もあって簡単ではありません。


ところで私たちが言う「加工」とは大きく2種類に分かれます(と私は思っている)。


ひとつは加工業者にジュースやジャム用途として買い取ってもらうケース。Kg当たり15〜30円くらいです。これは売りっぱなしで、加工品は手元に来ません。安いですが、引き取ってもらえるだけでもありがたい、というのが実情です。


もうひとつは自分で販売する商品に加工すること。業者に委託するか自分で加工するかの別はありますが、加工品を相応の価格で販売すれば、生食では売れない果実が高付加価値商品として生まれ変わります。売れ残りのリスクや販売労力との兼ね合いはありますが、実際これで稼いでいる人は結構います。


梨の場合、ひとつめの業者仕入れがあるのかどうか知りませんが、単価は安いでしょうし、自分で販売できる商品がきわめて限られるというのはかなり不利なのは間違いありませ

posted by 農天気 at 00:00| Comment(0) | よもやま話
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