2021年01月16日

人材の確保は大変

信濃毎日新聞で外国からの技能実習生にスポットをあてた特集が組まれています。

(この新聞、全体としては左に偏っていて読むに堪えない記事も多いのですが、ときどき骨太の特集があります。)


「技能実習生」と言えば聞こえはいいですが、実際には単なる「出稼ぎ労働者」であることは現場の人間はみんな知っています。特定の技能を身につけて帰り、母国の発展に寄与するという本来の目的とは程遠い運用状況です。


日本は移民・難民の受け入れに消極的ですが、国内で働く外国人は決して少なくありません。「移民」を公に受けれると面倒が増えるからイヤだけど、「安い労働力」は欲しい。

だから技能実習生という形で受け入れています。


農業の生産現場でも技能実習生に依存している地域は少なくありません。

長野県の川上村や南牧村は全国一のレタス産地ですが、労働集約型で広大な面積を耕作するこれらの地域ではアルバイトに頼らなくてはやっていけません。


かつては学生も含め日本の若者が汗を流していたのですが、だんだん数が減少。

生産者に言わせれば「今の若者は根性がなくて続かない」。

中国からの実習生も、同国の経済発展に伴って「贅沢に慣れて」、あまり熱心に働くなったそうです。

現在はベトナムやフィリピンの人が多いようです。


私は以前、高原野菜の生産現場で研修をしていたことがあり、その中で川上村にも「派遣」されました。2週間ほど滞在してレタスや白菜の作業をしました。


朝はもっとも早い時期で3時から畑に出たと思います。たしかに大変ではありましたが、充実感もあり、それなりに楽しく過ごしていました。


この仕事、日当がそれほど高いわけではありませんが、3食住居付きで遊ぶ場所もあまりないので、けっこうお金はたまります。


このご時世、ありがたい職場だと思いますが、それでも人の確保は大変だそうです。

ある高原野菜農家では、あるシーズンに応募してきた15人の日本人のうち、期間の最後まで続けたのは一人だけだったそうです。


「大自然の中で伸び伸び働ける仕事」という無邪気な思い込みと実際の作業や生活のギャップはいつの時代もありますが、それにしても日本人の労働観の変化はやはり大きいようです。


かくして外国人労働者に頼らざるを得ない状況が生まれているのですが、人材を斡旋する業者に払う手数料がバカにならない上に、価値観の違いなどもあり、お互いが満足する関係を築くのはとても難しいのかもしれません。

posted by 農天気 at 18:00| Comment(0) | よもやま話
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