2019年08月24日

とんだ勘違い

川中島白鳳」という桃の品種があります。

「川中島白桃」でもなく「白鳳」とも違います。

だからどちらにも略せないし、「川白」は「川中島白桃」なのでこれもムリ。


まったく何でこんな名前にしたのか理解に苦しみます


それはさておき。


私の園地にも1本川中島白鳳があります。

この園地を引き継ぐときにそう教えられました。


見た目は「あかつき」そっくりです。品質が安定して良いので、2年前に苗木屋に二本注文しました。

今年初生り。

ところが!


見た目がうちにそれまであった川中島白鳳と全然違う


色が濃くて、どちらかと言えば「なつっこ」に近いです。


苗木屋が苗木の種類を間違えることはたまにあるので

「ちきしょうめ、補償させてやる!」

といきりたち、

購買当時の決算書類を引っ張り出して請求書を確認、たしかに「川中島白鳳」二本を注文済み。ノートと照らしても、件の二本がこの苗木であるのは間違いありません。

早速電話して抗議しようと思っていた矢先・・・


桃の集荷場で「川中島白鳳」が出荷されているのを見ました。

(川中島白鳳は地元農協の推奨品種ではないので、栽培している人は少なく、出荷もたまにしかない)

それ見てびっくり!

あの「色の濃い得体のしれない品種」ではないですか。


え?これが「ホンモノの」川中島白鳳?

じゃ、今までそれだと思っていたのは実はただの「あかつき」だったわけ?

お客さんに「川中島白鳳」だって言って売ってましたが・・


前の園地管理者に言われたとはいえ、勘違いに気が付かなかったとは・・お粗末な話です。

恥ずかしいですね。

posted by 農天気 at 19:00| Comment(0) | よもやま話

2019年08月17日

これが選果票です

農協に桃やりんごを出荷すると、選果票がもらえます。

選果機にかけた結果ですね。

かなりプライベートなドキュメントですが、公開しちゃいます!

つっても一枚だけですが。

blog190817.jpg

ある日の長沢白鳳の選果票。

糖度とか、大きさとか、赤色度(どんだけ赤いか)とか、いろいろ気になるのですが、私がまず最初にチェキラするのが、
過熟その他」のコーナー。
右側真ん中やや下です。「総合計」の上。

選果機のベルトコンベアーに乗せる前に、おばちゃんたちが桃を一個一個チェックします。
選果機が測れるのは糖度・色・大きさだけなので、出荷された桃が正常品の規格を満たしているかは、人の目で確認します。
(選果機に乗せるのは正常果だけです)
ここで
「これは正常果ではない!」
と判断された桃は哀れ規格外もしくは加工へとまわされます

過熟」というのはいわゆる採り遅れによる「熟しすぎ」。
選果機から出てきた桃はゴロゴロ転がるので、やわらかい桃はこの時点でボコボコになってしまいます。
なので過熟かどうかはけっこうシビアに見るようです。

その他」というのは、キズ・サビ・形・病斑など、定められた基準をちゃんと満たしていないもの。

正常果として出荷した桃が、規格外と判断されると、二束三文の値段になってしまいます
だから出荷前の仕分けではかなり厳しく見ているつもりなのですが、どうしても弾かれる桃が出てきます。

この票だと147個中4個。約2.2%。

3%以下に抑えたいと思っているので、これは及第点ですが、ときに1割に迫ることもあります。
そもそも1個も出さないつもりで仕分けしているので、毎度毎度ショックです。

キズなどで弾かれているとは思えないので、理由のほとんどは「過熟」だと考えていますが、その区別がこの票からはわからない。わかるようにしてくれないかと農協に頼んだこともありますが、やってくれない。

おばちゃんが弾くたびに、その理由をインプットしていくのはスピードの問題で非現実的なのはわかりますが。

一度選果場で、おばちゃんの傍に張り付いて確認してみる必要を感じていますが、なかなかそこまで余裕が・・
自分の出荷物がいつ選果されるかもわかりませんし。


選果がいいかげんな生産者の場合は「過熟その他」が3割を超えることもあるそうです。
出荷した桃の3割がタダ同然になってしまうのは当然イタイですよね。

如何にしてこの「ムダ」を減らすか、大きなテーマです。


posted by 農天気 at 21:46| Comment(0) | よもやま話

2019年08月10日

桃の追熟について

桃は追熟します。


収穫したときはガチガチです。


私も就農当初は驚きました。


「こんなん桃じゃねぇ!!」


フルーツセンターの選果場で手伝いをしたことがありますが、そこで納得。


なんせ桃が次から次へとゴロゴロドスン。ゴロゴロゴゴン

箱詰めが追い付かなくて、転がってきた桃がひしめき合っているんですから。


「このくらいの硬さで採らないといけないんだ・・」


と頭ではわかっていても、実際に収穫となると、


「いくら何でも青すぎる・・」

「これで本当に甘くなるのか・・」


などといろいろ考えてなかなか思い切れません。

結果、熟しすぎて通常出荷できない(「過熟」と我々は呼びます)桃がわんさか・・・


さて、今回は追熟の話です。


ガチガチで収穫した桃も、常温保存でやがてやわらかくなり、糖度も上昇。


ただ、どのくらいでやわらかくなるかは、収穫状態や品種によって異なります。


あくまで目安ですが、適期収穫してから皮をむくだけで果汁がしたたるくらいジュクジュクになるまでの日数は、白鳳で2〜4日、あかつきで〜8日、なつっこで3〜6日、川中島白桃も3〜6日。


う〜む、幅がありすぎますが、白鳳は早く、あかつきはゆっくり、なつっこや川白はその間、というのがイメージでしょうか。

私は食味が安定しているあかつきが好きなのですが、経験上、あかつきはやわらかくなるまでに要する時間が固体によってだいぶ違うようです。


桃狩りをやっていたとき、お客様に提供する試食桃は、事前に収穫して追熟させ、やわらかくなったタイミングで出していました。


硬い桃が好きな人、じゅくじゅくの桃が好きな人、好みは色々ですが、やはり圧倒的多数のお客様は

「これこれ〜!この果汁がボタボタ落ちて果肉が口の中でとろけるのが桃だぜ!」

と感じていらっしゃるので、なるべくやわらかくして出そうとしていましたが、


あかつきはこれが読めない!

3日でやわやわになるものもあれば、一週間経ってもまだ歯ごたえが残っているものもある。

収穫時の熟度が違うのはもちろんあるでしょうが、どうもそればかりではないようで。


送ったお客様からも、「いつまで経ってもかたい・・」というご不興をいただくこともあり、なかなか悩ましい桃です。


posted by 農天気 at 21:29| Comment(0) | よもやま話