2019年12月07日

農家は食べ物を大切にするか?

農家は作る大変さを知っているから、食べ物を大切にする


人は多くの場合、農家に「勤勉で純朴」という理想像を見る。


冒頭の一文もその延長線上にある。


でもはっきり言います。


そんなことはありません


農家が集まる宴会では総菜がいつも残され、持ち帰られることは稀。


お店で飲み食いすれば、卓上に料理が残っていても「締めのラーメン」はかならず頼む。


夏には夕顔、春には大根、家庭菜園で収穫したのに消費しきれなかった野菜が畑に大量に捨てられているのをよく見かけます。


考えても見てください。


畑ではよいものばかりが採れるわけではありません。痛みの激しいもの、形の著しくいびつなものなどは、可食部分があっても捨てられます。だって他にたくさんあるのだから。


キャベツ農家は相場が暴落すればせっかく育てたキャベツを収穫せずに畑に漉き込みます。または補助金をもらうために一度は収穫するものの、そのまま廃棄します。

病害で畑が壊滅することもあります。


一般消費者とは食べ物にたいしての感覚がだいぶ違います。畑で育てるときには種苗代や資材代、手間賃はかかっていますが、なかなかコストとしては目に見えない(特に家庭菜園の場合は)。お金を払ってスーパーで購入するのに比べれば「重み」を感じづらいものです。


りんごの作業の休憩時間にはお手伝いさんにりんごを切って提供しますが、皮のむき方はけっこう雑です。

知らず知らずスピード重視で皮が厚くなっている!


もちろん、畑で育っている野菜を見たこともないうえに、自分では買わない子どもたちや、大人であってもそれと大差ない人たちに比べれば、それが育ってくる過程を知っている分、だいぶマシでしょうけど。


posted by 農天気 at 21:10| Comment(0) | よもやま話

2019年11月30日

紛糾する国会の陰で

桜を見る会」を巡って紛糾している国会ですが、もちろんスキャンダルについてばかり話しているのではなく、その陰でさまざまな法案が今日も審議されているはずです。


その中のひとつが「肥料取締法」の改正なんだとか。

「肥料の品質の確保等に関する法律」という名称に変わるそうです。


法律が変わると、今まで化学肥料と堆肥を混ぜて販売することはできなかったのですが、これが届出によってできるようになる・・・。なんだかピンときません。果樹より広大な面積を耕作する畑作などでは大きな改善なのでしょうか。


恥ずかしながら私、このニュースを見て初めて肥料取締法を(ざっと)読んで見たのですが、これは「使用者」を取り締まるものではなく、内容のほとんどは肥料の製造業者、輸入販売業者に向けて書かれています。


肥料取締法の制定は1950年。基となる旧法がつくられたのは1892年(古!)だそうです。

粗悪な肥料が販売されることが増え、そこから農家を守るためにつくられたのだとか。

なるほど、業者に厳しい法律なわけです。

posted by 農天気 at 22:46| Comment(0) | よもやま話

2019年11月23日

りんごの収穫にまつわる用語

りんごの収穫最盛期なので、収穫にまつわる用語を少々。


りんご農家との会話にこういった用語を挟むと一目置かれること必定(?)です。


試し採り・・・熟度・食味を確認するために収穫すること


抜き採り・・・着色・熟度を見ながら収穫すること


総採り・・・全部収穫すること


ツルツル果・・・表面にテカりがあり、地色の緑がいつまでも抜けない果実。蜜が入らず、食味も劣る。ただし、蜜が入らない分、貯蔵性は高い。主にふじなどの晩生種に見られる。別名青味果。


ツル割れ果・・・りんごのツルがついてるほぞの部分にヒビが入っている果実。完熟の証として消費者に説明されることが多いが、実際は日当たりの悪い樹の内側の枝に生っていることが多い。雨の後、ほぞに溜まった水がすぐに乾かないせいと言われる。また、樹の勢いが強すぎる場合にも発生しやすい。



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