政府がかかげる『緑の食料システム戦略』をご存じでしょうか?
EUやアメリカの後追い丸出しの「戦略」です。欲張っていろいろな目標を掲げているのですが、その目標達成の切り札ともいえるのが「スマート農業」です。
「スマート農業」とは何ぞや?
農林水産省による定義は「ロボット技術やICT等の先端技術を活用し、超省力化や高品質生産等を可能にする新たな農業」です。
「流行りのAIロボやICTで、手っ取り早く農業革命が起こせると思ってんじゃねーよ」
という抜きがたい印象をとりあえず横に置いて、りんご作りにおいて「スマート農業」できそうなものを考えてみました。
@農薬のドローン散布
すでにやっているところもあるみたいです。通常スピードスプレヤーで散布する量は10a当たり500リットル前後とされています。高密植栽培だとだいぶ減らせますがそれでも300リットル/10aだとすると、ドローンに積むのは難しい。ドローンだと超少量散布も可能と聞いたことがありますが、詳しくは知りません。もしドローンで散布できれば、作業者が薬液を浴びることがなくなるので、それだけでもかなり「スマート」です。
A画像診断による病害虫の発生状況調査
カメラ付きロボットが自動で観察・診断をやってくれれば、無駄な薬を使う必要もなく、適期の消毒が可能ですね。
B同じく画像診断による葉中窒素量の把握と施肥設計
カメラが撮影した画像から葉中窒素が把握できると、効率的な施肥ができます。
Cゴーグル式の熟度センサー
コンピューター内臓のゴーグル越しにりんごを見ると熟度と収穫の可否が表示される。適期収穫は農家でも難しいもの。ましてバイトに要求するのは酷です。これができれば、生産者にとっても消費者にとっても福音となります。
考えていると楽しくなりますね。
来週も「緑の食料システム戦略」について考えてみます。