2020年05月11日

上農は草を見ずして草をとり・・?

あれ、うっかり投稿を忘れていました(汗)


今回は土壌処理型除草剤の話です。


うちで行っている高密植栽培では列を作ってりんごの樹を植えています。

この列を「(うね)」と呼びます。


この畝の除草をどうするか。


ウチでは除草剤で処理しています。

畝間(通路)は乗用草刈機で刈り取り、畝は除草剤。

小さな木と細い支柱がたくさん立っているので、刈払い機で刈るのはかなり難儀。


加えて春先はネズミの食害の季節です。畝がきれいな状態である方がネズミの穴が確認しやすいのです。


除草剤を使いたくない人はそれでも頑張って機械で刈っていますが、たいていは草がボーボーで管理しきれてはいないようです。


さてその除草剤。


春先は土壌処理型除草剤を使用しています。


土の表面に除草剤の膜を張って、生えてくる雑草を頭から叩きます


水が張られている水田では、水の中で成分が拡散したあと、土壌に吸着するので、ムラなく処理することができるようですが、畑の土壌でしっかりと表面をコーティングすることができるのか?


果樹栽培では土壌処理除草は誰でもやっている方法ではないので、なかなか参考にする人がいない。


表面をだれが見てもわかるくらいビチャビチャに濡らせばそれは完璧でしょうが、労力やコストとのバランスを考えるとなかなか難しい。


どの程度散布すれば必要十分な効果が得られるのか、見極めている最中です。


同じように散布しても早くに草が生えてくる場所もあれば、長期間にわたって抑えている畝もある


その土壌に存在する種子の種類にもよるようで、なかなか一筋縄ではいかないようです。


ちなみに、「除草剤で草を生えないようにする」と聞くと、「怖いな」と感じる方もいるかもしれませんが、草がない、もしくは短いうちに散布するので、土壌表面に近い位置で散布できます。その分、周囲への飛散が少ないメリットがあります。


さらに、発芽直後の弱い状態の雑草に働きかけるので、ごく微量の除草成分で効果を発揮します。


もちろん土壌表面から下の層への除草成分の流出は起こらないことが確認されています。


除草剤利用の意義は、一般消費者にはなかなか理解しづらい部分があると思いますが、私は、畑を作物及び作業者に都合の良い状態に維持し、かつ見た目に整然とした状態に保つことは農業者の責務だと考えています。


除草剤もまたそのために適切に利用されるべきだと考えています。

posted by 農天気 at 20:11| Comment(0) | よもやま話

2020年05月02日

4Hクラブとは

前回、4Hクラブ(よんえいちくらぶ)について触れました。


実は私も4Hクラブとは何ぞや・・?


と問われると、ほとんど知識がない。


アメリカ発祥で、Hを頭文字にもつ4つの英単語から名前が来ている、ということくらいしか知りませんでした。


せっかくの機会なのでググってみると・・


以下、農林水産省のHPより


「将来の日本の農業を支える20〜30代前半の若い農業者が中心となって組織され、農業経営をしていく上での身近な課題の解決方法を検討したり、より良い技術を検討するためのプロジェクト活動を中心に、消費者や他クラブとの交流、地域ボランティア活動を行っているのが4Hクラブ(農業青年クラブ)です。」


ふむふむ・・農水省の所管?


「同クラブは、現在、日本全国に約850クラブ、約1万3千人のクラブ員が、それぞれの活動を通じて、若手農業者の刺激となりつつ・・」


え?全国組織なの? 名前だけじゃなくて?


さらに見ていくと、各県に「会長」も存在するらしい。


長野県にも「PALネットながの」という4Hクラブの団体があるって!


全然知らなかった・・・


仮にも信州で農業に携わって17年くらいになるのに・・・


わが飯綱町の4Hクラブも、そういう団体の下部組織なのだろうか?


話題に上ったこともないし、交流もない。


以前はあったのだろうか。


何せここ数年は年2回の飲み会とそれに付随する講義くらいしか活動していません。


もっと活動的だった時代には他のクラブとの交流もあったのかも。



わからないことだらけなのがわかっただけという今回のお話でした。



今度みんなに聞いてみよう!



しかし、何たらいう感染症のせいで春の総会はやらないでしょうな。中止の連絡もないけど。



ちなみに4Hクラブはアメリカでは4-H club(フォーエイチクラブ)と書くそうです。


4HはHands,Head,Heart,Healthの頭文字です。

posted by 農天気 at 21:16| Comment(0) | よもやま話

2020年04月25日

農業界とオンライン

医療現場におけるオンライン診療が広まっています。


農業現場でも「オンライン診断」があれば、とあらためて思いました。


病害や害虫などの画像を撮影して研究機関に送り、リアルタイムで診断と対策を求める。


インターネット環境が携帯電話でも容易に使えるようになった昨今、当然ありそうなサービスですが未だ普及していません。


まったくないわけではないのでしょうが、少なくともウチの周辺で実用レベルのものはありません。


果樹試験場はナゼやってくれないのでしょうか。


いつ、どれだけ来るかわからない問い合わせに対応していると、大事な大事な自分の研究ができないから?


たいして役に立たない(失敬!)研究に時間と税金をつぎ込むより、有益な仕事だと思うのは私だけでしょうか。


ただ、「農家は年寄りが多いから、デジタル機器とインターネットを使ったサービスを実施しても利用者がいない


と言われると(言われてないけど)たしかにそれは否定できない。


若い農業者も案外使わないのかもしれません。


そう思うには理由があります。


以前も触れたかもしれませんが、「長野県果樹研究会」なる組織があります。


この「果研」が会員のコミュニティサイトとしてフェイスブックを運営しています。


しかし!県全域で数百人の会員がいるにも関わらず、登録者は数十人。


そして実際に投稿のやり取りをしているのはほんの数名です。


「身近にいない人と情報交換ができる」

「しかも容易に複数の人の意見を求めることができる」


この企画が始まった当初、やっと求めていたものが出てきた!と、喜び勇んでいましたが、ほとんど盛り上がらず。


せっかくのツールが有名無実化しないように積極的にからんでみましたが、投稿者が少なければ利用価値も少なくなっていくばかりです。


そういえば私も入っている「4Hクラブ(農村の若手農業者の集まりでしばしば使われる呼称)」では、この時代に至ってもなお、諸連絡は紙のポスト投函・・・


やっぱ農業はアナログなところがいいんでしょうかね。

posted by 農天気 at 21:23| Comment(0) | よもやま話