2020年04月18日

わが身の不甲斐なさ

毎年、この時期に飯綱農協桃部会の総会が行われます。


「農業を取り巻く環境は厳しく・・・」の常套句を律義に入れた挨拶から始まる総会は、最後の「スローガン」でお開きになります。


スローガン」では出荷目標箱数と目標売上を宣言します。


今年の目標売上は1億円


飯綱町は一応基幹産業が農業とされていて、りんご・コメなどの栽培は盛んで品質も高く評価されています。おそらく桃はこの2つに次ぐ基幹品目のはずですが、その桃の売上目標が1億円というのはいかにも寂しい。


桃農家が正確に何件あるのかわかりませんが、数十件の農家がよってたかってわずか一億円・・・


中小企業でも年商一億売り上げる会社はざらでしょう。

農業は第一次産業なので利益率は比較的高いとは言っても厳しい。


もちろん農家が全ての生産品を農協に卸しているわけではありませんが、傷むのが早く、個人販売のリスクが大きい桃の場合、「農家の直取引」を加えてもせいぜい2倍ではないかと思われます。


りんごも含め毎度この総会のたびに我々の不甲斐なさを味わいます。

posted by 農天気 at 21:36| Comment(0) | よもやま話

2020年04月11日

目指せ免許皆伝!

北辰一刀流の千葉周作、天然理心流の近藤勇、神道無念流の桂小五郎・・


江戸〜幕末の剣の流派はその名前を口にするだけで自分も強くなったと錯覚しそうな魅力を持っていますね。


桃の樹の仕立て方にも〜流があります。


有名どころだと大草流大藤流でしょうか。


いずれも山梨生まれの仕立て方で、徒長枝の扱いなど、正反対と言っていいような違いも多いですが、低樹高であること、大きな亜主枝を作らず主枝に直接側枝をつけていくことなど、共通点もあります。


目をりんごに転じてみると、寡聞にして〜流というのは聞いたことがありません。


ぶら下がり剪定」とか、「剪定方法」についてはさまざま語られていますが、これは生育中の管理とは切り離されているようです。


一方で桃の流派(?)は、生育期間中の管理方法も含めて語られることが多いようです。


りんごに比べて生長が早く、夏までの短い期間でもドラスティックに樹形が変化する桃の栽培では、「夏期管理」と呼ばれる生育期間中の枝の管理がりんごよりもシビアであることが理由と思われます。


近年、人気なのは大藤流で、地域によってさまざまな亜流(?)があるようです。



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2020年04月04日

美味しい話?

農業は補助金漬け

なんて昔はけっこう言われたみたいですね。


どこの業界もそれなりに補助は受けているみたいですが、農業は突出しているのか、それとも対象となる数が多いから目立つのか。


今、果樹業界では、「果樹経営支援対策事業」なるものがあって、園地の樹を植え替えるとお金がもらえます

古い園地でいつまでも営農していると行き詰まる一方なので、産地を活性化させるために植え替えを奨励しているのです。


りんごの場合、もっとも高額がもらえるのは「高密植栽培」への改植。これは10アール当たり250本以上のりんごの苗を定植する栽培方法なのですが、支援金額は実に73万円


しかも驚くなかれこれだけじゃない!


「未収益期間の管理費」として22万円(10アール)が加算されます。


果樹って、植えてもすぐに実がたくさん生るわけではなく、売上が上がるまで数年かかるのが普通です。その収益が上がらない期間のお金の面倒を見ますよ、とうのがコレ。


合計95万円!


しかも定額です。


高密植栽培はトレリスと呼ばれる棚を組んで植えるのが本来ですが、棚を作らなくてももらえます。

定額だから工費をけちればそれだけ儲かる


しかも昨年よりコレ、増額されてるんです。


昨年は台風被害の復興支援に多額の公費が投入されたので、今年はその分減らされるか、支援事業そのものが中止になるでは、と覚悟していましたが、継続どころか増額とは!


増額されたのはこれまた台風被害によりトレリスの倒壊事例が相次ぎ、より丈夫なトレリスを作る必要があると考えられたため。

増えるだろう工費・材料費の補填をしてくれるというこの優しい施策。


なのに、資材は最低限でとりあえず植えとけばいいや、みたいな例も残念ながら見受けられます。

この支援事業は同じ畑では5年間(7年間だったかな?)は再申請できないそうですが、見方によっては5年待てばまた補助金ががっぽりもらえる。


適当に植えて、ダメならまたやり直せばいい・・という考えがムラムラと湧き上がってきてもこりゃ仕方ない。


もう少し条件をしっかり設定しないと、また「補助金漬け」批判が強まりかねないと危惧するこの頃です。


私もしっかり利用してますけどね。

posted by 農天気 at 22:07| Comment(0) | よもやま話