2019年08月31日

ワッサークイーンというもの

ワッサークイーンという桃があります。


桃とネクタリンの交配種なので、厳密には「桃」とは言えないのですが、イチイチ「桃とネクタリンの・・・」というのは煩わしいですよね。

「ネクタリン」のように「ワッサー」がひとつのジャンルになれればいいですね。


県内ではコアな人気を誇りますが、他県の方には「何・・・?」


だと思います。


外見は赤ですが、中はオレンジっぽい色に赤い線が入ります。断面は結構過激な見た目だったりします。

かたい食感です。

県内では「これが大好き」という人は多いですが、「柔らかくなければ桃じゃない」と考える主に桃の産地ではない地域の方々には受けが悪いかもしれません。


時間とおくとジュクジュクにはならないものの少しやわらかくなります。


実はワッサーには早生・中生(なぜかこれだけスイートリッチというお洒落な名前がついている)・晩生の3種類があり、もともとは晩生に位置づけられる収穫時期のものだけだったのですが、その後、時期がずれるワッサーが発見され、今にいたります。


うちでは早生ワッサーしか作っていません。


収穫時期は早生があかつきと同じくらい。中生はなつっこと同じくらい、晩生は川中島白桃と同時期ということになるのでしょうか。


桃にしては長い期間楽しめるということになりそうです。






posted by 農天気 at 21:55| Comment(0) | よもやま話

2019年08月24日

とんだ勘違い

川中島白鳳」という桃の品種があります。

「川中島白桃」でもなく「白鳳」とも違います。

だからどちらにも略せないし、「川白」は「川中島白桃」なのでこれもムリ。


まったく何でこんな名前にしたのか理解に苦しみます


それはさておき。


私の園地にも1本川中島白鳳があります。

この園地を引き継ぐときにそう教えられました。


見た目は「あかつき」そっくりです。品質が安定して良いので、2年前に苗木屋に二本注文しました。

今年初生り。

ところが!


見た目がうちにそれまであった川中島白鳳と全然違う


色が濃くて、どちらかと言えば「なつっこ」に近いです。


苗木屋が苗木の種類を間違えることはたまにあるので

「ちきしょうめ、補償させてやる!」

といきりたち、

購買当時の決算書類を引っ張り出して請求書を確認、たしかに「川中島白鳳」二本を注文済み。ノートと照らしても、件の二本がこの苗木であるのは間違いありません。

早速電話して抗議しようと思っていた矢先・・・


桃の集荷場で「川中島白鳳」が出荷されているのを見ました。

(川中島白鳳は地元農協の推奨品種ではないので、栽培している人は少なく、出荷もたまにしかない)

それ見てびっくり!

あの「色の濃い得体のしれない品種」ではないですか。


え?これが「ホンモノの」川中島白鳳?

じゃ、今までそれだと思っていたのは実はただの「あかつき」だったわけ?

お客さんに「川中島白鳳」だって言って売ってましたが・・


前の園地管理者に言われたとはいえ、勘違いに気が付かなかったとは・・お粗末な話です。

恥ずかしいですね。

posted by 農天気 at 19:00| Comment(0) | よもやま話

2019年08月17日

これが選果票です

農協に桃やりんごを出荷すると、選果票がもらえます。

選果機にかけた結果ですね。

かなりプライベートなドキュメントですが、公開しちゃいます!

つっても一枚だけですが。

blog190817.jpg

ある日の長沢白鳳の選果票。

糖度とか、大きさとか、赤色度(どんだけ赤いか)とか、いろいろ気になるのですが、私がまず最初にチェキラするのが、
過熟その他」のコーナー。
右側真ん中やや下です。「総合計」の上。

選果機のベルトコンベアーに乗せる前に、おばちゃんたちが桃を一個一個チェックします。
選果機が測れるのは糖度・色・大きさだけなので、出荷された桃が正常品の規格を満たしているかは、人の目で確認します。
(選果機に乗せるのは正常果だけです)
ここで
「これは正常果ではない!」
と判断された桃は哀れ規格外もしくは加工へとまわされます

過熟」というのはいわゆる採り遅れによる「熟しすぎ」。
選果機から出てきた桃はゴロゴロ転がるので、やわらかい桃はこの時点でボコボコになってしまいます。
なので過熟かどうかはけっこうシビアに見るようです。

その他」というのは、キズ・サビ・形・病斑など、定められた基準をちゃんと満たしていないもの。

正常果として出荷した桃が、規格外と判断されると、二束三文の値段になってしまいます
だから出荷前の仕分けではかなり厳しく見ているつもりなのですが、どうしても弾かれる桃が出てきます。

この票だと147個中4個。約2.2%。

3%以下に抑えたいと思っているので、これは及第点ですが、ときに1割に迫ることもあります。
そもそも1個も出さないつもりで仕分けしているので、毎度毎度ショックです。

キズなどで弾かれているとは思えないので、理由のほとんどは「過熟」だと考えていますが、その区別がこの票からはわからない。わかるようにしてくれないかと農協に頼んだこともありますが、やってくれない。

おばちゃんが弾くたびに、その理由をインプットしていくのはスピードの問題で非現実的なのはわかりますが。

一度選果場で、おばちゃんの傍に張り付いて確認してみる必要を感じていますが、なかなかそこまで余裕が・・
自分の出荷物がいつ選果されるかもわかりませんし。


選果がいいかげんな生産者の場合は「過熟その他」が3割を超えることもあるそうです。
出荷した桃の3割がタダ同然になってしまうのは当然イタイですよね。

如何にしてこの「ムダ」を減らすか、大きなテーマです。


posted by 農天気 at 21:46| Comment(0) | よもやま話