2020年12月26日

内村鑑三の言葉に学ぶ

過去に農家による持続化給付金の不正(?)受給について触れました。


最近、会員になっているあるグループ内でその「給付金申請のススメ」がありました。


新聞やネットで批判され、不正を自覚した受給者から返金の申し立てが増えている中で今更こういう情報が来たことに驚きました。


もらえるものは四の五の言わずにもらう方が良い。

そう当たり前のように言われると「そうなのかな?」と考えてしまう己の弱さがあります。


理屈をこねて申請しないのは「きれいごと」で、「事業者として甘い」のかもと思います。

農業などいつ収入が激減するかわからないのだから、もらえる金はできるだけ懐に入れておくのが危機管理なのでしょうか。


園地で改植などで補助金にけっこう頼っている分際で立派なことを言うのは20年早いのかも。


コロナ禍で本当に苦しい立場に立たされている人たちがたくさんいて、それに比べれば果樹農家はまだ影響が少ない方だから、申請はすべきではない、という考えは変わりませんが、悶々とした思いは残ります。


そんな中、よい本に出合いました。


尊敬する経営者の一人、星野リゾートの星野佳路さん(長野の誇りです!)の考え方について書かれた本です。

星野さんのおじいさんはあの内村鑑三と懇意でいろいろと教えを受けていました。その中に「成功の秘訣」という文章があります。


「成功本位の米国主義に倣うべからず、誠実本位の日本主義に則るべし。」

「誠実によりて得たる信用は最大の財産なりと知るべし」

「人もし世界を得るとも其の霊魂を失えば何の益あらんや・・」


カッコよすぎますね。

「誠実」であることは「きれいごと」ではなく「成功の秘訣」なんだそうです。

あらためて肝に銘じたいです。




posted by 農天気 at 21:24| Comment(0) | よもやま話

2020年12月19日

農作業はトレーニングになりうるか

農業やってるんだから運動不足なんてないでしょ


って言われます。


一日中オフィスワークの人たちに比べればそりゃ体は動かしてます。


だからってそれで筋肉ムキムキになるとか、疲れない体になるかと言ったらそうでもない。


何故かって、畑仕事では無意識に「楽に動こう」とするからです。


畑の中を歩き回るとき、脚立の上り下り、リンゴ箱の上げ下げ、これらを「トレーニング」の意識で行えば、まさに畑は青空トレーニングジムと化し、見る間に「金子賢」のような肉体・・まではムリでも、海で海パンいっちょうになれば、周囲が一目置くくらいのボディーにはなれるかもしれません。


でもそんなことしてたら体がもちません。


一日外で動き続けるためには体力をいたずらに消耗しないように動かなければいけません。


70前後のじいさんたちが20kgくらいあるリンゴ箱をナン十箱も軽トラからパレットに移しかえているのを見ますが、その動きはとても真似できません。


彼らが服の上からでもわかる筋骨隆々の逆三角形かと言えばそうではありません。

彼らは力以上に「リンゴ箱を運ぶ効率的な動き」を体得しているのです。

皮肉なもので効率的な動きを極めるほど、筋力・体力はつきにくくなる、と考えます。


マイペースより強い負荷をかけることによって筋肉は発達していくので、農作業に必要な楽な動きとは相いれないのであります。

posted by 農天気 at 19:18| Comment(0) | よもやま話

2020年12月12日

農協叩きの心理?

前回、直販と系統出荷の話をしましたが、ともかく「農協はダメ!」と考えている人がとても多い。

理由はいろいろあるのでしょうが、結局のところは、「叩きやすい対象だから」ではないでしょうか。


世の中には批判の対象になりやすい存在ってありますよね。


「時の政権与党」

「官僚」

NHK」

「農協」

など。


こいつら非難しておけば間違いない

とりあえず己がまともな人間に見える。


そういう対象です。


身近に関わっている、あるいは身辺に大きな影響をもたらす存在でありながら、巨大であるが故に一市民の言うことなど相手にしない。そういう相手は批判しやすい。


最近流行っている「不祥事起こした芸能人叩き」も似ています。

TVなどで頻繁に目にするのでよく知っているが、直接は関わらない人たち。


どこかしらに不満のはけ口を求めるのは人間の性ですのでしかたないのですが、危惧するのは、新たに農業を志してこの世界に入ってきた人たちの頭に「農協=悪」を先入観として吹き込んでしまうことです。


真っ新な人たちに情報を与えるには注意が必要だと思います。


posted by 農天気 at 19:00| Comment(0) | よもやま話