2020年07月17日

まさかの大失敗

前回の続きです。

りんごに起こった異常事態。その原因は・・・



肥料としてまいた石灰窒素でした。


断言しちゃってますが、ナゼそう思うのかというと、


同じ畑の中で、石灰窒素を散布した樹にしか症状が出ていないからです。


シナノスイートと名月の列と、ふじの列の一部に石灰窒素を施用しましたが、それはもう顕著にその部分だけに発生しています。


名月の被害が目立って大きいのは感受性の違いでしょうか。


石灰窒素とは文字通り石灰成分とチッソ成分の両方を持った肥料ですが、それ以外にもこの肥料だけが持つ特性があります。


それはシアナミド。農薬としての効果を持ち、そのため石灰窒素は農薬登録されています。

このシアナミド、除草・殺虫・殺菌の3役をこなします。


公には宣伝していませんが、ネズミの忌避効果も強力だとか。


「草を抑え」「ネズミを追い出し」「窒素と石灰が補給できる」、こんな便利なモノがあるならぜひ使ってみたいと以前から利用する機会をうかがっていたのですが、この春、ついに高密植栽培園(小さなりんごの樹をたくさん植える方法)にて実行に移しました。


それが大失敗。


とくに名月についてはこの一年を棒に振ったばかりか、来年以降にも影響が出るかもしれません。


石灰窒素はその成分であるカルシウムシアナミドが、土壌中でシアナミドに変化し、除草・殺虫などの効果を発揮したのち、肥料成分に変化して無害になります。


土の上にまいたら、土壌の表層でシアナミドは無害化し、りんごの根っこには届かない。

そう考えていました。

石灰窒素を扱っている会社のサイトにも「果樹への使用方法」として「春の施肥」が可能だと書いてありました。


シアナミドのせいでなければ何なのか?


ここまで書いてきて、やはりメーカーに訴えるべきだという考えになってきました。

賠償までは望めないでしょうが、原因究明と今後同様の被害を受ける生産者を出さないためにも連絡を取る必要はありそうです。

posted by 農天気 at 20:24| Comment(0) | よもやま話

2020年07月11日

異常事態発生!?

ひと月ほど前から新植した名月の樹に異常発生


いままで見たことない症状です。病害なら大変なことになる!と行きつけの農薬屋に葉っぱを持ち込んだら、とりあえず病害ではないだろうということ。


blog20200713-2.jpg

葉の縁が茶褐色に変わっています。部分的なものなら病害の可能性が高いですが、ぐるっと一周しているのは初めて見ました。


blog20200713-1.jpg


時間が経つとこんな風に。壊死してしまっています。


となると「薬害」か「肥料焼け」でしょうか。


しかし特に変わった薬剤を散布してはいないし、濃度を間違えた覚えもありません。

一度「尿素」を薬液に混ぜて散布(葉面散布と呼ぶ)しましたが、決して高い濃度ではありませんでした(約0.2%)。


尿素と農薬が何らかの反応を起こしたとも考えにくいし・・・


その前に干ばつが続いていたので、そのために何らかの養分が吸収されずに要素欠乏を起こしたのか。しかしそれなら近隣の畑で出ていておかしくはないのに被害はウチだけ。それどころか同じ園内でも一部のみ発生しています。


はて?


その正体については次回!!

理由はわからないし確証はありませんが、これしか考えられない、という原因に思いあたりました。

posted by 農天気 at 00:00| Comment(0) | よもやま話

2020年07月04日

酢で枯らす!

町の図書室で「現代農業」が借りられるようになったので、久しぶりに読んでみました。


6月号は除草剤特集です。知らなかったんですけど、「酢」を使った除草剤ってあるんですね。


酢に殺菌作用があるっていうのは昔から有名で、家庭菜園ではウチも使ったことがあります。木酢や酒と混ぜて散布すると、うどんこ病はちゃんと抑えました。


最近、除草にも使えることが知られてきて、ちゃんと除草剤として市販されているみたいです。

他の除草剤のように複雑なメカニズムではなくて、ただ酢の持つ刺激で枯れる(薬害のようなもの)ようです。


家庭の食酢でも代用できるのか書いていませんが、試してみるのもおもしろいかも。


しかし、「除草剤は草を枯らすから怖い」とか、「ドリフト(飛散)した殺菌剤がかかっただけでも野菜に病気が出ないなんて逆に怖い」なんて言うのに、酢なら草が枯れても安心、てなんだか釈然としません。ラベルを隠して散布して、一晩で草が枯れたらきっと怖いですよ。


ちなみに「現代農業」。

紹介されている農家の編み出した小技の数々は根拠不詳のものが多くて、あまり当てになりません。

それに全ての品目をカバーしているので、例えば桃やりんごに関する記事は全体から見るとらほんのわずかだったりして、コスパが良いとは言えない。


読み物としてはけっこうおもしろいんですけど。


私は1年に一度くらい「ルーラルネット」というウェブサービスを利用して、現代農業の記事をまとめて漁っています。


データベースの中からページいくらで見たい記事を引っ張り出せるサービスです。

ページ単価は当然書籍より断然高いですが、必要な情報だけに絞れるので、結局コスパは良くなると思います。

でも図書室で拾い読みすれば、これもいらなくなるかな・・?

出版社は泣きますね。

posted by 農天気 at 21:42| Comment(0) | よもやま話