2019年09月07日

桃の反射シートあれこれ

桃は収穫前に反射シートをしきます。(りんごでも敷く場合があります)


店頭に並んでいる桃を見てみればわかりますが、桃は枝に着いているときに下を向いている方が上になります。


なので、日光を反射させて下から色づけてやるのです。

シートをしくのは大変難儀ですが、葉摘みがりんごと比べて楽ではあります。


この反射シート、以前は銀色のシートを使っていて、だから「反射シート」のかわりに「シルバー」と呼ばれることも多かったようです。ちょうど「カクレクマノミ」→「ニモ」のように(違うか)。


しかしこのシルバーシート、ギンギラギンが全くさりげなくないので、樹の内部に熱がこもってしまうし、桃が日焼けしてしまうというデメリットがあります。

またその上で仕事する人間も焙られて中生異教徒の苦しみを味わいます。


そこで農協ではもっぱら「タイベック」という白いシートを推奨しています。


blog190907-4.jpg


これなら光は反射しても熱は返さないので、ずっと人も桃も快適というわけです。


でもうちではまだシルバーシートを使っています。


タイベックは高いから・・約倍の価格です。

それに軽く乾きやすく、かさばらない利点はあるものの、破れやすく汚れやすく、曇りの日には反射が物足りない欠点もあります。


さらに多くの桃農家はシートを抑えるのに土の重しを使っていますが、


blog190907-3.jpg



うちはもっぱらペグを利用。


blog190907-1.jpg



これだと特にタイベックは破れやすいのです。


そしてシルバーには裏が白のタイプもあり、これだと「好天が続くときは白」「曇天の続くときは銀」、また、「枝が高くて光が届きにくい場所は銀」「地面に近い枝の下は白」と使い分けることもできます


blog190907-2.jpg


結局は好みの問題ですが、いずれにしろ、私にとってこの反射シートをしき、また回収する作業というのは、すべての作業の中でイヤな仕事トップスリーにランクします。

posted by 農天気 at 20:44| Comment(0) | よもやま話

2019年08月31日

ワッサークイーンというもの

ワッサークイーンという桃があります。


桃とネクタリンの交配種なので、厳密には「桃」とは言えないのですが、イチイチ「桃とネクタリンの・・・」というのは煩わしいですよね。

「ネクタリン」のように「ワッサー」がひとつのジャンルになれればいいですね。


県内ではコアな人気を誇りますが、他県の方には「何・・・?」


だと思います。


外見は赤ですが、中はオレンジっぽい色に赤い線が入ります。断面は結構過激な見た目だったりします。

かたい食感です。

県内では「これが大好き」という人は多いですが、「柔らかくなければ桃じゃない」と考える主に桃の産地ではない地域の方々には受けが悪いかもしれません。


時間とおくとジュクジュクにはならないものの少しやわらかくなります。


実はワッサーには早生・中生(なぜかこれだけスイートリッチというお洒落な名前がついている)・晩生の3種類があり、もともとは晩生に位置づけられる収穫時期のものだけだったのですが、その後、時期がずれるワッサーが発見され、今にいたります。


うちでは早生ワッサーしか作っていません。


収穫時期は早生があかつきと同じくらい。中生はなつっこと同じくらい、晩生は川中島白桃と同時期ということになるのでしょうか。


桃にしては長い期間楽しめるということになりそうです。






posted by 農天気 at 21:55| Comment(0) | よもやま話

2019年08月24日

とんだ勘違い

川中島白鳳」という桃の品種があります。

「川中島白桃」でもなく「白鳳」とも違います。

だからどちらにも略せないし、「川白」は「川中島白桃」なのでこれもムリ。


まったく何でこんな名前にしたのか理解に苦しみます


それはさておき。


私の園地にも1本川中島白鳳があります。

この園地を引き継ぐときにそう教えられました。


見た目は「あかつき」そっくりです。品質が安定して良いので、2年前に苗木屋に二本注文しました。

今年初生り。

ところが!


見た目がうちにそれまであった川中島白鳳と全然違う


色が濃くて、どちらかと言えば「なつっこ」に近いです。


苗木屋が苗木の種類を間違えることはたまにあるので

「ちきしょうめ、補償させてやる!」

といきりたち、

購買当時の決算書類を引っ張り出して請求書を確認、たしかに「川中島白鳳」二本を注文済み。ノートと照らしても、件の二本がこの苗木であるのは間違いありません。

早速電話して抗議しようと思っていた矢先・・・


桃の集荷場で「川中島白鳳」が出荷されているのを見ました。

(川中島白鳳は地元農協の推奨品種ではないので、栽培している人は少なく、出荷もたまにしかない)

それ見てびっくり!

あの「色の濃い得体のしれない品種」ではないですか。


え?これが「ホンモノの」川中島白鳳?

じゃ、今までそれだと思っていたのは実はただの「あかつき」だったわけ?

お客さんに「川中島白鳳」だって言って売ってましたが・・


前の園地管理者に言われたとはいえ、勘違いに気が付かなかったとは・・お粗末な話です。

恥ずかしいですね。

posted by 農天気 at 19:00| Comment(0) | よもやま話